大学中退◇過食嘔吐に日常生活が支配される◇
痩せて活発になっていたのは、本当に最初だけでした。
『食べても太らない、たくさん食べても嘔吐すれば良い、
こんな良いことはない。』と喜んでいました。
でも、食べる量は増え、頭の中は食べることしか
考えられなくなりました。
嘔吐が続くと胃が伸びきり、胃の中の食べ物を
すべて出し切ることが出来ない時もありました。
指には吐きダコと呼ばれる傷ができ、
口の両端は少し切れて、目は腫れ顔は浮腫んでいました。
次第に食べることしか考えられなくなり、学校へ行く気力もなくなっていきました。
その頃は病気を治す方法は、環境を変えることだと
意味もなく確信を持ってしまったのです。
やりがいのあることに集中すれば、
過食の衝動も起こる隙がなくなると、思っていました。
でも、摂食障害という病気は、私にとっては
そんなに簡単なものではありませんでした。
でも、あの頃の私にはこれしか救われる方法はない、
このままでは自分で死を選ぶしかないと思い、
すがるような気持ちでした。
そして、語学の勉強も兼ねて海外へ行こうと、
過酷な状況へ自分を追いやれば、
生活に追われ、過食の衝動も治まると
思ってしまいました。
そして、両親にも相談せずに大学を退学してしまったのです。
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